今回は本の電子書籍化について説明していきます。
数年前に話題となったが現在はやや下火なアノ電子書籍です。
自分の持っている紙の本を電子書籍化し、
タブレット等で読めるようにする方法についての解説です。
今回は最初なのでそれらの大まかな流れについての記事となります。
自炊について
まず自炊というのは、紙媒体の本や雑誌などを電子書籍化することです。
「自分で吸い出す」から「自吸い」
転じて「自炊」とかそんな感じです確か。
Amazonや紀伊国屋から電子書籍を買うのと違い、
手元に画像データが残るのが特徴であり最大のメリットです。
どういうことかというと、電子書籍の販売というのは「本」を売っているのではなく、
「本(電子書籍)を読む権利」を売っています。
ですからサービスが終了してしまえば読めなくなってしまう場合が殆どです。
実際にサービスが終了し、ポイントで返金というケースもありました。
しかし、自炊の場合は画像ファイルが手元にありますので
データ損失しない限りは何時でも読むことができるのです。
自炊の流れ
自炊は大きく分けて以下の3つの手順からなります。
- 裁断
- スキャン
- 画像補正
それでは順を追って説明していきます。
裁断
本はそのままですとスキャナにかけることができませんので、
背表紙付近を切り落としてバラバラにします。
バラバラになった状態でスキャナにセットし、
1枚1枚読み込んでいくのです。
※バラさなくても読み込めるスキャナもありますが、効率が悪く時間と手間がかかるので自炊には不向きです
裁断にはカッターや裁断機を使います。
2~3冊であればカッターでも十分ですが、
大量の本を自炊するのであれば裁断機があったほうが良いでしょう。
スキャン
スキャナとPCを用いて画像ファイル化します。
ドキュメントスキャナにバラした本をまとめてセットし、
ボタンを押すだけなので簡単な作業となります。
※一度にセットできる枚数はスキャナ依存
画像補正
この作業はやってもやらなくても構いません。
紙が焼けて黄ばんでいたり、汚れている場合に
画像補正をかけて白く、綺麗な状態に変換します。
これも電子書籍化のメリットの一つで、古い本でも綺麗な状態で読めるようになります。
基本的には画像編集ソフトなどで一括変換を行います。
IrfanViewなどがオススメ。(本来は閲覧ソフトですが、、w)
その他、古本の値段シールを消したり、
シミを消したり、表紙の折れ跡を消したりすることもあります。
こちらは手作業でひとつずつ行う必要がありますので、
手間がかかり大変です。
ペンタブなどがあるとちょっと楽。
以上!
大まかな流れとしてはこの3点のみです。
思っていたより簡単で単純だったのではないでしょうか?
後は好みですが、画像ファイルをまとめて圧縮したり、
PDFファイルを作ったりする人が多いようです。
自炊のメリット・デメリット
メリット
- 画像データが手元に残る
- 汚い本でも綺麗な状態で読むことができる
- 増えすぎた本を処分し、スッキリできる
- 持ち運びに便利!
1は冒頭で述べた通りです。
3や4は自炊というより電子書籍のメリットですかね。。
2ですが、これが私にとっての最大のメリットです。
セットの古本漫画を安く購入し、
自炊、編集して綺麗な状態で読む。
たまにやってますが、コレおすすめです。
デメリット
- 本を破壊・裁断しなければならない
- 手間がかかる
- 導入コストが大きい
- 道具類が場所を取る
デメリットとしてはこの辺りでしょうか。
1はそのまんまですが、思い入れのある本などは自炊しにくい所です。
2もそのまんまですが、自炊は結構面倒臭い作業です。
漫画本で1冊辺り5~10分程度の時間が掛かりますので、
長期連載ものなどは数時間作業となってしまいます。
3は裁断機やスキャナなどの道具代ですね。
自炊によく使われる裁断機とスキャナで5~6万円くらい掛かってしまいます。
これだけあれば結構な数の書籍を購入できますので、
ちょっと躊躇ってしまうという人も多いようです。
4は道具類の保管場所についてです。
折角電子書籍化してスッキリしても、
裁断機とスキャナで結構場所を取ってしまいます。
どちらもコンパクトなものを選ぶことで多少は改善可。
最後に
自炊について大まかに説明してきましたが、
如何でしたでしょうか。
今後、自炊の各工程や道具類について
もう少し詳しい解説を書いていく予定です。
自炊が気になっているという方は
是非そちらも読んで行ってくださいね!
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