突然台所から「電池が切れかけています。ピー!」という声が聞こえてビックリ。その後も1分置きくらいにピーという音が。。
IHや炊飯器かな?と思い調べてみても電池自体が見つからず。。。
で、ネットで検索等してみると似たような事象がみつかりました。火災報知器の電池が切れかけてその通知でした。そんなわけで今回は火災報知器の電池やそのものの交換手順についてです(∩´∀`)∩
火災報知器について
火災報知器の種類
検知方式
検知方式には煙式と熱式の2種類があります。読んで字のごとく煙を検知するタイプと熱を検知するタイプの2種類です。
煙式は寝室や階段への設置が義務付けられています。この2か所は熱式だとダメです。また、自治体の条例によっては台所も煙式でないといけない、などあるようですので必ず住んでいる場所の条例を調べるようにしましょう(∩´∀`)∩
熱式は蒸気や煙などには反応しませんので、台所や喫煙室などに向いています。65度以上の熱に反応します。
発報方式
これはどのように知らせるか、という点です。
単純に煙や熱を検知した報知器が音や音声を出して知らせる単独式と、他の部屋で検知しても音や音声で知らせてくれる連動式があります。
連動式だと寝室に居ても台所の家事を知れるなどのメリットがあり安全ですが、連動する機能を付加した分価格が高くなります。
今回は単独式に交換しました。
電源方式
どこから電気を取るか、その方式です。
電池式とAC100V式があります。電池式は電池で動いている為、特別な工事無しで交換可能です。こちらは誰でも自分で交換可能。今回作業したのもコチラ。
また、電池式の電池寿命が約10年です。設置義務が始まったのが2011年ですので2021年の今年( 記事執筆時点 )は電池切れラッシュが予想されるんだとか。
AC100V式は電源直結の為、電気工事が必要となります。電気工事は要資格作業ですので、多くの人は自分で作業はできません。
法律的な話とか
設置場所と方式
基本的には寝室と、寝室のある階の階段上部に煙式の火災報知器設置が義務付けられています。この点は全国共通です。
それに加え、台所などが自治体の条例で設置義務付けられている場合があります。義務が無くとも台所には設置しておいたほうが安全ですので付けましょう(∩´∀`)∩
設置義務
2006年から新築住宅には設置が義務付けられています。 ※東京都は2004年から
既存の住宅については設置猶予期間があり、2011年以降は付けていないとアウト。2006年以前に建てた家だと2011年までに取付を行っているはずなので、この辺の住宅がそろそろ電池が切れ始める頃合いです。
取付上の注意点
照明や壁から離す
照明の近くだと、照明が発する熱が検知の妨げになる場合があります。また、照明の傘の上に報知器があると、煙を遮ってしまい検知できない可能性があります。
壁から離れた天井に付けるのは理由はよくわかりませんが、恐らくは火災初期の煙は壁から離れた場所のほうが検知しやすいとかそんな感じでしょう。壁から60cm以上離すのがセオリーのようです。
設置を避ける場所
火災を正しく検知する為には以下の場所を避けて取り付ける必要があります。
- ストーブの近くや浴室、洗面所など、ススや水蒸気がかかる場所
- 換気扇やエアコン付近、隙間風があるなどの空気の流れが激しい場所
- ガレージなどの排気ガスなどがかかる場所
- ホコリや虫が多い場所
交換
前置きが長くなってしまいましたが、ここから交換の手順についてです。電池切れなので電池だけ交換でも良かったのですが、機器自体が取付から10年も経っていますので、本体ごと交換しました。
取り付けたのはPanasonicのけむり当番(SHK48455)という電池式・煙式の報知器です。元々Panasonicのが付いていたのでメーカーを揃えました。
楽天で1つ3,000円くらいでした。4か所交換で12,000円
まずは元々付いている報知器を取り外します。Panasonicのヤツは押上げながら回すだけで簡単に外れます。
本体を外すと取付ベース的なヤツが天井にネジ留めされています。同じメーカーなのでこのベース部分を使いまわせるかと思ったのですが、無理でした。要交換。。
ただ、ベースのサイズ自体は違うものの、取付用のネジの位置などは共通でした。ネジを軽く緩めてやり、ベース部分だけ交換することでちょっとだけ楽できました(∩´∀`)∩
※電池のみ交換の場合はこの手順は不要です
次に取り付ける本体側を準備します。といっても電池のケーブルを本体に差し込み、ボタンを押して動作確認するくらいです。今回は交換前のものから紐を移植しました。
ケーブルには向きがあるので注意。凹凸を合わせられる向きです。
電池のみ交換する場合はここの手順内で電池を換えればOKです。電池は専用品ですが、Amazonや楽天などで購入できます。型番で検索!
正しく動作することが確認できたらあとは天井のベースに取り付けるだけです。押し当てて回せばOK。
フラットですっきりとしたデザインになりました!
まとめ
電池式火災報知器の場合、取付ベースで天井等に固定されているだけですので、非常に簡単に交換や追加設置が可能です。ただネジを打つだけですし、重量も軽いので下地を探す必要もありません。
台所でピーピー鳴る音に困っているそこのアナタ!これを機にDIYで交換してみてはいかがでしょうか。10分もあれば4か所交換できるくらいのお手軽作業です(∩´∀`)∩
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