先日ホームセンターをブラブラしていたら柿渋が売っていました。前々からその存在は気になっていましたので、ついつい買っちゃいました(∩´∀`)∩
柿渋
柿渋は熟れる前の渋柿を潰して絞った液体を発酵、熟成させた抽出液です。平安時代にはもう使われ始めていたとかなんとか。
で、使い道としては布の染色や、木材への着色など。
今回はSPF材に塗ってみてどのように色が着くのか試して見ました。聞くところによると、うっすらと茶色くなり、経年変化でその色が濃くなっていくようです。
今回購入したのはシマモトの上柿渋という商品です。
検証
方法
SPFのワンバイフォーでテストピースを作成し、そこにハケで塗布して色付き具合を確認しました。塗る際は水で2倍程度に薄めています。
ピースは6つ作成し、1~3回塗りと、さらにそれらを長時間日光に当てる/当てないの2パターンで計6パターンとします。紫外線を浴びることで酸化が進み色が濃くなるらしいです。
それと実際の塗装と同じようにサンディング→水拭き→サンディングで下地処理してあります。
結果
左側が日光浴無し、右側が日光浴あり。上から順に1回塗り~3回塗りです。
ちょっと写真だと色の違いが分かりにくいですが、日に当てる・当てないで結構な差が出ています。
1回塗り
1回だと少しだけ茶色い色が付いていて、やや赤みがかった茶色です。
日光浴したものは色が濃くなってますね。
2回塗り
2回だと1回よりもやや濃い色が付きます。日に当てる前はステインの薄めの色を塗ったくらいな感じです。日に当てると劇的に変化し、大分濃い茶色になります。
変化の度合いは1回塗りの際よりも大きく感じます。風合いの経年変化を楽しみたいような場合は2回塗り以上が良さそうです。
3回塗り
3回だと更に濃い色となり、日光浴の手間が少し省けます。ただし、使用している間に更に濃くなることが予想されますので、その点は注意が必要です。
最終的には2回目の日に当てた後よりも少し濃い色になります。個人的にはこれくらいの濃い茶色が好みなので、何か作る際には3回塗りでいこうかと思います(∩´∀`)∩
注意点
あちこちで言われていますが、臭いです。吐瀉物を薄めたような感じの独特な匂いがあり、ちょっとその点だけ受け入れ難いです。※乾燥してしばらく経つと匂いはほぼ消えます
また、2階の仕事部屋の窓全開で作業していたのに1階にまで匂いが届いていました。屋外で作業するのが無難でよろしいかと。
あとは最近だと無臭柿渋なんてのもあるようですので、そちらを選んだほうが良いかも。値段も↓のターナーのほうが安いですし。
まとめ
匂いが気になるなどはありますが、水で薄めて塗りたくるだけなので扱いは簡単でお手軽です。また、化学薬品なども入っていませんので、健康を気にする方にも向いているかと思います。
その他布の染色にも使えますので、その辺興味ある方にもオススメです!(∩´∀`)∩
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