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革の種類とその特徴!

道具・材料
この記事は約4分で読めます。

今回はレザークラフトに用いる革の種類や特徴についてのお話です。
まずはなめしの方法とかその辺についてから!

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なめしとは

なめしというのは生皮に対して処理を行い扱いやすくすることです。
生の状態の「皮」はそのままでは腐ってしまったり
パリパリに乾燥して柔軟性を失ってしまったりします。

そこで樹液や薬品を使って処理を行うことでそれら欠点を取り除くのです。
処理を行った状態のモノを「革」と呼びます

「皮」「革」の字にはこんな違いがあるのです。

 

なめしの手法

タンニンなめし

こちらは昔から使われているタンニンを含む樹液などを用いてなめす方法です。
処理を行うと厚め・硬めの革となり、経年変化が楽しめます。

「使い込むと味が出るのが革のいいところ」とかよく言われるヤツはタンニンなめしです。

ただし味を出すには正しく小まめに手入れを行う必要があり
それを怠るとヒビ割れしてきたり裂けてしまったりします。

手間はかかるけど成長が楽しみ、そんな感じの革です。

クロムなめし

こちらは塩基性硫酸クロムという薬品を用いてなめす方法です。

クロムは天然素材のタンニンよりも安く作ることができるため、
皮をなめすコストを抑え、安価に大量生産を行えます。

革の特徴としては薄めで柔らかく、経年変化が少なめ
また手入れも殆どしなくてOKです。

手間はかからないけど変化も楽しめない、そんな感じ。

コンビなめし

こちらはクロムでなめした後にタンニンでなめします。

双方のいい所を取り入れるという考えですが、
クロムなめしの特徴がやや強めに出ている感がある革です。
経年変化タンニンほど顕著ではありません。

いいとこ取りをしようとして中途半端になってしまった感が、、との声も。

 

革の種類や用語

続いては革の種類仕上げの種類に関する用語です。

革を購入する際に色々と種類があって悩んだりしたことはありませんか?
よく目にする名前を簡単にまとめてみましたので参考にしてみてください。

カーフ

生後半年以内の牛の革です。
生産量が少ないので牛皮の中では高価な素材となります。

薄くてキメが細かいのが一番の特徴です。

タンロー

タンニンなめしローケツ染めの略です。

タンニンでなめした後、仕上げをしていない革で染色が可能です。
また、ヌメ革を指す場合や「ヌメ革タンロー」と記載される場合もあります。

ヌメ革

タンローとほぼ同義です。

タンニンなめしを施しただけの革で染色が可能
使い込むと独特の風合いになり、馴染んできます。

オイルレザー

なめした後の工程でオイルを含ませた革です。
ヌメ革に比べ傷に強く丈夫ですが染色は行えません。

サドルレザー

タンニンでなめした後、表面に薄い仕上げ加工を行った革です。

ヌメに比べて丈夫で、若干の撥水効果を持っています。

自転車や馬のサドルに使われていたことからこの名前が付きました。
サドルに使われるほどの丈夫さです。
こちらも経年変化が楽しめます

ブライドルレザー

イギリスで馬具用に開発された革で、なめした後にロウを染み込ませた革です。

非常に高い耐久性と撥水性を持ち、見た目も艶があり美しいのが特徴です。
また、作成に手間がかかることもあって非常に高価です。

シュリンクレザー

なめし段階で特殊な薬品につけることでシボ(しわ)を付けた革です。

革本来のシボがより強調され、独特の風合いとなります。
また、柔らかく傷も目立ちにくいのが特徴です。

床革

革を2層に分割し、銀面を持たないほうの革を床革と呼びます。

両面が床面ですので、通常の作品を作るのにはあまり適していません。
非常に安価で販売されています。

 

最後に

なめし方とその特徴、よく目にする種類や用語などについて
簡単にではありますがまとめてみました。

ここに記載していないなめし方や種類、用語も多数ありますが
ちょっとまとめ切れる量でもないので割愛させて頂きます。

木工も革も素材について学ぶだけでかなりのボリュームがあり、
奥が深すぎる分野だなぁ、、とつくづく思いましたw

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