今回はプラスチック製品が割れてしまった場合の簡単に割れを修理する方法を紹介します。
妻の使用しているUVレジン硬化用ライトのプラ部分が割れてしまったので、今回はその修理手順に沿ってご紹介(∩´∀`)∩
修理の準備と必要な道具
まず準備ですが、割れてしまったプラパーツの部品をできるだけ集めること。
パーツが無くてもある程度は修理できますし、強度的にも問題はありません。ただ今回の修理方法だと接着剤の使用料が増えてしまいます。なので節約のためにもできるだけ壊れる前の部品を集めました。
また使用する材料や道具ですが、大体以下の通りです。
- 瞬間接着剤
- 重曹
- ティッシュ、トイレットペーパー
- ヘラっぽいもの
- マスキングテープ
- 無水エタノール
瞬間接着剤は部品同士の貼り合わせや、欠けている箇所を補うのに使います。
シアノアクリレート系でサラサラしたものがオススメ。ゼリー状タイプは少し使いにくいです。ダイソーのヤツとかでもOK
次に重曹。これは瞬間接着剤と混ぜて使います。
セメントに砂利を混ぜるような感じで、コストを下げつつ強度も上げちゃおうという感じ。
洗濯用やお掃除用の重曹でOKです。
ティッシュやトイペも使い方的には重曹と同じです。こっちは混ぜずに、染み込ませて補強に使います。イメージとしてはFRPみたいな。
あとは適当なヘラとマスキングテープなどがあると便利なのと、脱脂用にエタノールや洗剤なんかがあればOK.
作業手順
状況
作業の前に現在の状況をば。

どうも角から落下したらしく、大きく欠けて穴があき、更に大きく割れてしまっています。
欠けた部分のパーツは探して少し集められたので、瞬間接着剤である程度貼り合わせ、不足している部分を重曹と接着剤で補い、更に補強をしていきます。
接着前の脱脂
まず最初に接着する箇所を脱脂してキレイにしてやります。
油分や皮脂が付着していると接着剤は本領を発揮できず、接着強度が落ちてしまいます。
今回は接着面が小さいので無水エタノールで拭き取ってで脱脂しました。
破損個所の接着
大きな割れを接着し、確保できたパーツを貼り合わせました。

接着面積は小さいですが瞬間接着剤が協力なのでそれなりにしっかりとくっついています。
欠けの修復
パーツが見つからなかった部分にぽっこりと穴が空いているので、こいつを重曹と瞬間接着剤で埋めてやります。
まずは裏側にマスキングテープを貼り、底を作ってやります。

この黄色いマステ部分に瞬間接着剤を垂らし、そこに重曹を盛っていきます。


今回、重曹と瞬間接着剤は混ぜずに、染み込ませる形で使用しています。そのためできるだけサラサラとして染み込みやすいタイプの瞬間接着剤が望ましいです。
重曹を少し盛ったら上から瞬間接着剤を垂らして染み込ませる。この作業を繰り返して周囲のプラ部分と同じ高さに揃えてやります。
最後は上から瞬間接着剤を塗りつけるような感じで平にならします。

補強
割れの部分が少し強度が弱そうなので、裏側の見えない部分に補強を入れました。
写真を取り忘れたのですが、瞬間接着剤を塗り、乾く前にトイペを貼り付ける形で作業しています。
貼り付けたら上から瞬間接着剤を垂らして広げて染み込ませる。そんな感じ。
今回はトイペ2枚分を貼り付けましたが、求める強度によって増減して調整してください。しっかりと接着剤が染み込み、隙間なく貼り付けられるとかなりの強度を得られます。
割と色々なものの修理に使えるテクなので覚えておくと便利(∩´∀`)∩
整形や仕上げ
今回は見た目を気にするような部分ではないので省きましたが、最後に整形や仕上げ、塗装などをすると綺麗に仕上がります。
具体的には紙やすりで平らに仕上げたりとかですね。
エアブラシを使えて、調色なんかもできる方は塗装まですると破損していたのがわからないレベルで修復できるかも、、、?
補足とか
レジンや他の接着剤を使う場合
穴埋めに瞬間接着剤を使用しましたが、代わりにレジンやその他の接着剤なんかでもOKです。
UVレジンを使う場合は重曹が紫外線を遮りますので、あまり厚みのあるものは硬化不良となりますので避けてください。
レジンの場合、2液硬化タイプなら厚み等を気にせず利用できますし、重曹を混ぜてコネコネすればパテのようにも扱えます。
接着剤の場合は硬化後にカチカチになるものが相性いい感じです。
ティッシュと瞬間接着剤は発熱に注意
私は経験したことないのですが、ティッシュに瞬間接着剤を染み込ませると発熱することがあるようです。
本使用する前にテストしてみて、発熱が無いことを確認してください。
あと余談ですが、接着対象の間にティッシュ1枚挟んで接着するとより強固に接着されます。
まとめ
この記事を参考にして、あなたも簡単にプラスチック製品を修理してみましょう!
身近にある材料・道具で意外と簡単に修理が行えます。
お子さんのいる家庭では活躍する機会も多い方法かと思いますので、覚えておくと便利です。
私もプラレールやら何やら様々なおもちゃの修理をこの方法で乗り切ってきました(∩´∀`)∩
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