レザークラフトっていうと色々と道具を揃えて材料を買ってと初期投資が結構かかりそうなイメージありますよね。
そこで今回は100円均一で使えそうな道具を揃えてレザークラフトにチャレンジしてみました。
作成したのは初心者向けの鉄板ともいえるパスケースです。
使えそうなモノ
100均で恐らく一番メジャーなダイソーさんで色々と買ってきました。
100均には日曜大工やレザークラフトに使えるアイテムが結構転がっています。というか普段から使っている道具に100均製のがかなり混じってたヾ(*´∀`*)ノ
以下、左から順、2枚目は上から順に。
木工用ボンド
小学生がよく工作等で使うあのボンドです。コニシのボンド等が家にあればそれでOKです。
今回は家内がダイソーのものを持っていたので借りました。
精密ドライバー
菱目打ちという道具の代わりに使用します。マイナスドライバーのみ使用し、革に縫う時の穴を開けていきます。
左の2個が菱目打ちの穴、右のがマイナスドライバーの穴。パッと見でそれ程大きな違いはありません。
ドライバーを使用する場合のデメリットは大体こんな感じ↓
- 穴を等間隔で開けるのが難しい為、縫い目が汚くなる
- 穴を1つずつしか開けられないので手間と作業時間が増える
- 分厚い素材に穴を開けた時に、穴が広がる(細いのが先端のみなので)
レザークラフトをちょっと体験してみたい、そんな場合にはあまり大きな問題にはならないかと思います。
手縫い針
縫う時に2本使用します。
こちらは使用前に紙やすりや砥石などで先端を丸める必要がありますので、家にある普通の縫い針を使うのはちょっと勿体ないのでダイソーなどで買いましょう。100円で2本以上の針セットが買えます。
糸用ワックス
糸の滑りを良くし、糸自体の強度を上げるアイテム。縫う前に糸に塗り込むようにして使います。
ただダイソーのワックスは糸に白い粉が付着するだけで馴染まないというか。。ほぼ効果が無かったので買わなくてもいいです。。。
もしワックスを買うなら↓みたいなキューブ状のロウ(\300位)を買うのがオススメ
刺繍糸
刺繍用の糸で、コレで革を縫い合わせていきます。
写真に写っている糸は5本の細い糸を縒って太くしており、縫っているうちにほどけてきてしまいイマイチでした。
あと糸の強度もイマイチで針近辺が何度か切れてしまいました(´・ω・`)
※試しに普段使っているロウを塗ってみたところ多少改善しました
他にもダイソーでこんな糸も扱っています。
少し細くて強度面で心配ですが、きちんと接着(※革同士を)しておけば負荷の掛からない場所には使えます。
カッター
これは100均ではなく元々持っていたものですが、ホムセンなどで98円位で売ってるOLFAのヤツです。
もちろん、家にあるものやダイソーなどのものでOK!
OLFAのこのカッターはボディが金属製なので力を入れる作業でも歪んだりせず、安定した作業が行えます。ダイソーで買うより安いし物も良いので買い替えながら20年くらいコレ使ってます。
ハンマー
これも元々持っていて普段から使っているダイソーのヤツです。ダイソーの木槌はスカッスカでイマイチな品質ですが、写真の2本は割としっかりした作りで趣味レベルには十分です。
上のゴムハンマーは木工に、下のコンビハンマーはレザークラフトに使っていますが、どちらのハンマーでもレザクラに使えます。
家に木槌や金槌があればそれでOK!
定規
これも普段から使っているダイソーのステンレス定規です。カッターを当てて切る場合に、プラ定規だと削れてしまうので金属製がオススメです。
ただ、革を切る際にこれを使うと、革に傷をつけてしまう可能性がありますので十分に注意しながら作業を行ってください。
また100円クオリティなので目盛りはあまりあてになりません。長さを測る時だけはきちんとした定規を使うようにしましょう。
作業
型紙作成
まずは型紙を作ります。
厚紙にカードサイズに合わせた線を引き、カッターでカットします。カードサイズよりも2周りくらい大きめにすると丁度いい感じ?
穴の無いほうは革を2枚切り出して貼り合わせ、そこに穴のあるヤツを縫い付けます。
型紙の作成については↓↓にまとめてありますので興味あったら見て下さいねっ!
分類しにくい内容、、?
ケガいて裁断
ケガく、ケガキ というのは革に切り取る際の線を入れることです。
型紙を革に押し当て、周囲に線を引きます。今回はダイソーの縫い針の頭を押し当てて跡を付けました。
通常は銀ペンという専用のペンや鉄筆などを使います。
そしてカッターで裁断します。
貼り合わせ、接着
木工用ボンドを薄めに塗って貼り合わせ、重しを載せて接着します。ボンドを塗る際には100均のヘラなどがあると便利です。
↓の写真の右上に写ってるヤツとか
穴の開いたヤツも貼り付けます。こちらは淵の縫う部分のみを接着。
穴あけ
ドライバーを使い、縫うための穴を開けていきます。革は硬くて厚く布のように縫えない為、先に穴を開けて糸を通していきます。
この時、穴が斜めで等間隔に開くように注意しましょう。この穴は縫い目の綺麗さに直結します。
ドライバーを垂直に立て、お尻をハンマーで叩きます。貫通する穴を開けるので、下に新聞紙や雑誌などをひいてください。
両手塞がってて写真が取れないので左手部分だけ、、、
※例によって例のごとく写真撮り忘れたので別撮りでs
縫う部分がコの字型なので、こうなります。革3枚だとそこそこの厚さがあるので、穴が丸くなってしまいました(´・ω・`)
縫い付け
使用する糸を切り出します。
長さは通常縫う長さの4倍が目安と言われていますが、私の場合はやや余裕をもって5~6倍程度取ります。
縫い目が判りやすい様に赤い糸をちょいす。
そして縫う前に糸にロウをひきます。
ロウ引きが終わると白っぽい色に。
※縫い終わってからドライヤーなどで温めると元の色に戻ります
針に糸を通し、3回くらい糸を突き刺します。
ほんで先っちょを引っ張ってやります。
これを糸の両端で行い、2本の針が両端に繋がった状態にします。
そして端っこから縫っていきます。
縫い終わりました(ぇ
縫い方の詳細についてはまた別な機会にまとめたいと思います。というかまとめたつもりでいたけどやってなかった。。orz
コバ磨き
さぁいよいよ最終仕上げのコバ磨きです。
コバというのは革の裁断面のことです。
紙やすりなどで平らに整えたら水を少し付けて磨いていきます。革の端切れなどでひたすらこすってやります。
テレビなどを見ながら気長にやるといいでしょう。
磨き終わったら完成です!
まとめ
意外と100均の道具でなんとかなりました。
※出来栄えが悪いのは主に腕のせいです、、
糸やワックスについてはイマイチでしたが、菱目打ち代わりのドライバーやボンドなどは十分に使えるレベルでした。またハンマーや定規に至っては普通に使えるレベルで私も愛用しています。
材料の革を外せば1,000円もかけないでレザークラフトを始められると思います。これらの道具でちょっとやってみて、楽しかったら道具を買い足していく。こんなスタイルで手を付けてみてはいかがでしょうか。
※※ 追記 ※※
普通の道具でもパスケース作ってみました。技術面はこの記事を書いた時と左程変わっていませんので、純粋に道具の違いでどのような違いがでるか、その辺を確認できるかと思います。
コメント
ダイソーにはハード刃のルレットが売ってるので等間隔な穴は開けられますよ